ALA(5-アミノレブリン酸)とは

ALAは「生命の根源物質」と呼ばれる天然のアミノ酸で36億年前の原始の地球で誕生しました。
元々、動植物の生体内に存在し、人や動物では血液中のヘモグロビンの、植物では葉緑素の原料となる生命の維持活動に不可欠な成分です。
人の体の場合、ALAは細胞内のミトコンドリアにおけるエネルギー生成を活発化させる働きがあります。

これまでALAは製造法が難しく、可能性があまり解明されていませんでした。
しかし、コスモ石油の長年の研究開発により、ようやくお酒やヨーグルトなどの食品の醸造と同じ発酵法による製造が可能になりました。非常に安全かつ効率よくALAを製造することが可能になり、美容や健康だけでなく、医療や農業の分野まで多方面でも注目されています。

ALAの特徴

加齢やストレスでALAはどんどん減少

ALAは、元々体内のミトコンドリアで作られるアミノ酸の一種ですが、体内量のピークは17歳で、それ以降は加齢やストレスに伴い生産量が減少していきます。
ALAの生産量が減少してくると、ミトコンドリアのエネルギー生産能力が低下していきます。すると体内の代謝水も減少し、お肌の乾燥や肌荒れを感じる原因の一つになると考えられています。ALAはハリのある健やかなお肌や身体を保つためにとても重要な働きをしています。

だからこそALAを外から補ってあげることがお肌のうるおいや健康にとって大事なのです。

食品からの摂取が難しいALA

ALAは多くの食品にも含まれており、私達は日頃からALAを摂取しています。
中でも、黒酢や赤ワイン、納豆などの発酵食品にはALAが比較的多く含まれています。しかし、一日に必要な量を赤ワインから補おうとすると、一日に1〜2リットルも飲まなければなりません。

ALAは、バランスの良い食事を心がけても食品からの摂取がとても難しい成分といえます。『美しさや健やかさのために必要なALAを摂取する』そのために開発されたのがALAが配合されたスキンケアやサプリメントなのです。

ALAの効率的な取り入れ方(ALAとミネラルの関係)

ALAは、Fe(鉄)をはじめとするミネラルと組み合わさって体内で働くことでALA単体にはないプラスの作用が得られます。ミネラルと結びついたALAは、健康と美容を育むチカラを発揮します。

「ALA」と「Fe(鉄)」この2つの成分が、ミトコンドリアの中で結合することで、生命の維持活動に重要な「ヘム」という物質が創りだされます。その後「ヘム」はタンパク質と結合し、ヘモグロビンという血液の中で酸素を運搬する重要な物質となります。
一方で、同じミトコンドリア内でエネルギーの源となる「ATP」を生み出します。これがALAの「エネルギー活性化成分」や「細胞活性化成分」とよばれる所以です。
またATPを生産する過程で代謝水と呼ばれる水分を生み出します。
この代謝水の多さが肌の潤いに繋がります。

広がるALAの可能性

ALAは、動植物の細胞や葉緑素に取り込まれることで、その生物自身の持っている機能を最大限に高め、基礎代謝を上げてくれる役割をします。基礎代謝が上がると、免疫力が高まることになり、外部からのウィルスの侵入を予防できるようになります。

近頃、抗生物質が効かない細菌が増えてきたという話題が多くありますが、元々人の体は細菌に対抗するための免疫力を備えていました。しかし、生活習慣や環境がかわり私たちの細胞機能は、昔に比べると低下してきました。自ら基礎代謝を上げて免疫力を強化することが必要です。

生命の根源物質と言われているALAは、人類や動植物にとって様々な分野で応用される可能性を秘めています。